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学園長からのご挨拶
荒井祐二
現在の日本の教育は、大きな転換の必要性に迫られています。その背景にあるのは山積みする課題に現行の教育制度では対応できていないということです。
そのひとつは、小中学校の不登校、高校の不登校・中退、あるいは引きこもる子どもたちの数の多さです。更にこの子どもたちの多くが、数百万人といわれるフリーター・ニートへとつながる流れができていると言われていることです。
もうひとつは、近年の社会の変化に起因するものです。第1は偏差値で、すべて数字で評価され、形の無いもの(想像力・観察力・直感力・洞察力・いろいろな事象に感じる力・人を思いやる心・優しさ・道徳・倫理など)は評価されないことが多くあります。このことは、子どもたちが「自ら学ぶ」「自由な発想で研究する」「広い視野で考える」といった力を奪いました。
第2はIT化です。人と関わることが激減し、子どもたちはネットやゲームの世界に没頭しました。親子や家族のつながり、
地域との関わりがうすくなり家族間での凶悪な殺傷事件なども増えました。
こうした目を覆いたくなるような現実を直視して、私たちは、その流れを変えるために学校教育の現場を作りたいと考えました。子どもたちの感性を大事にし、豊かな心や、優しさを育てるためのカリキュラムを組み立てました。それには教師だけが教育に関わるのではなく、お年寄りから若者・保育園児まで地域のあらゆる人たち、年代・職業を超えてアーティストや文化人、芸術家や医師、学者など様々な分野の人たちと親密に関わらせていただいたり、知恵をいただくことを大切なことと考えました。こうした多様な経験、体験、交流の機会は子どもたちを明るく元気にし、楽しみを増やし、広い視野を持つことができるいようになって、「自立」にしっかりとつながると確信しています。
私たちは一人ひとりのニーズに応えながら、子どもたちが「びくともしない自立の柱」を建てられることができるように、積極的な教育活動を続けています。
さくら国際高校いわきキャンパスの教職員紹介です